年末に「パワプロ2024-2025」を振り返り、今後のパワプロシリーズに期待することを好き勝手書いただけの記事
2024年も終わりを迎えようとしています。今年5月に当ブログを解説してから、たくさんの方に記事を読んでいただき感謝しております。
この記事では、今年発売された「パワフルプロ野球2024-2025(パワプロ2024-2025)」について振り返りつつ、今後のパワプロシリーズに期待したいことを勝手気ままに書きました。
パワプロ2024-2025を振り返る
不具合の多さと栄冠ナインの凶悪バランス
今年は何と言っても、パワプロ2024-2025が発売されるというビッグニュースがありました。KONAMI野球ゲームアンバサダーを務める大谷翔平選手を各モードに登場させ、大きな期待を集めて発売された本作品。
とはいえ、発売してしばらくの評価は、決して思わしいものではなかったことでしょう。パワプロシリーズで発売直後のバグが多いのは、毎作買っているようなファンであれば理解しているものの、今作はいつもにも増してそうした声が多く聞かれました。
バグ以上に大きな問題となったのは、栄冠ナインの改悪でした。野球アクションができなくても楽しめる栄冠ナインは、近年配信を中心に大きな盛り上がりを見せています。
今年も発売直後のタイミングで、大手Vtuber参加の公式イベントが開かれていたのですが、あまりのゲームバランスに阿鼻叫喚と言っていい状況が生まれていました。
変更の意図が理解できず戸惑い
過去何作品も栄冠ナインをやり込んできた私からしても、発売当初のバランスはあまりにもひどいものでやる気が失せるレベルでした。検証記事を書くという目的がなかったら、とっくにコントローラーを置いていたことでしょう。
格下の相手にホームランなしでの1イニング12失点には、呆然とするしかありませんでしたね、さすがに。
今作は多くのOB選手を収録していますが、強い選手をリセマラで獲得して始めるのがデフォルトであるかのようなゲームバランスでした。今どきソシャゲでも、こんなリセマラを強いることはないでしょうね。
度重なるアップデートにより、現在はようやくプレイできるレベルまで立て直してきた感がありますが、いったい何をもってあのようなゲームバランスにしていたのかは分からずじまい。
今作は恒例だった「パワプロ前夜祭」(発売前に各モードの新要素や調整内容を開発者が明かす記事)がなかったこともあり、開発者の考え方が分からない現状の体制には強い不安が残りました。スポーツメディア向けではなくパワプロファン向けに、もっと語ってほしかったというのが、偽らざる思いです。
パワプロの今後に思うこと
栄冠ナインのブラッシュアップ
栄冠ナインが人気なのはいいことです。バランス調整さえ間違えなければ、これからも人気モードであり続けることでしょう。今後も、新要素を少しづつ追加しながら、今の面白さを維持してくれることを期待します。
その中でも見直してほしいことは、ステータスや特殊能力と選手の成績を、他モードのものに近づけること。現状ではパワーヒッタータイプの選手が活躍しなさすぎて、転生選手として出現するたびに申し訳ない気持ちになります。
あとは、選手の性格に関して魔物が使える内気が一強すぎること。魔物が強力すぎるのもありますし、そもそもリセマラや魔物ありきのゲームバランスになっている点は、特に今作に関しては強く感じました。
毎夏恒例の公式イベントとなっている「にじさんじ甲子園」の他にも、今年はさまざまなYoutuber、Vtuberが栄冠ナインの大会を開催する動きが出てきました。この流れはぜひ大切にしてほしいです。
パワポケ的な遊び心
栄冠ナインが圧倒的な人気を集める一方、アクション野球を楽しむモードの盛り上げに苦労している印象はどうしてもあります。
今作で追加された「パワフェスアドベンチャー」「対決!レジェンドバトル」も、繰り返しプレイするモチベーションを維持するためのテンポ感だったりやりがいだったりが不足していた印象は拭えません。
個人的に期待したいのは、パワポケシリーズにあったような遊び心です。そのままリメイクするという意味ではなく、野球とは何も関係ないのになぜか面白かったあの雰囲気を、現代のパワプロになんとか取り込んでもらえないものだろうかと思っているのです。
昨今のゲームは、いかに配信で盛り上がるかという部分も重要になります。配信で盛り上がるというのは結局のところ、プレイヤーも楽しんでいるということ。栄冠ナインに並ぶもう一つの軸が生まれてくれるといいなと思っています。
終わりに
パワプロは、もはや完成された面白さがあります。よほどおかしなことをしない限り、私のようなファンはきっと2年後の次回作も購入するのでしょう。
これはスポーツ系ゲーム特有のメリットでもあり、一方で大胆な変更をしづらい足かせにもなり得ます。「ウイニングイレブン」から「efootball」移行時の大混乱をいちファンとして見たものとしては、あれを繰り返してほしいとは思いません。
だからといって、何も変えなければ緩やかに衰退していくだけ。ファンのニーズがどこにあるのかをしっかり分析していただいて、より良い方向に変えていってほしいなと思います。